哲学入門-簡単に説明する有名哲学者3選-
哲学で一番ひええと思うのはその哲学者の名前の多さ。だんだん名前が覚えられなくなって崩壊して「もう哲学なんて読まないもん」となった人も多いはず。
そこで今回は憶えやすいように紹介をしてきます。
ヘラクレイトス(紀元前540年頃~480年頃)
同じ川に二度入ることはできない。
なぜならその川に再び入った時、その流れも人も既に変化しているからだ。
(No man ever steps in the same river twice, for it's not the same river and he's not the same man.)
—ヘラクレイトス
古代ギリシャの自然哲学者です。「万物は流転する」の言葉でよく知られています。当時変人だと思われていた彼は、病気を患いそれを自分で治そうと牛糞にまみれて死亡した、という逸話があります。(可哀そうすぎだろ)
「万物は流転する」という言葉について、ヘラクレイトスは「火」と表現しています。同じ「火」でありながらゆらゆらと全く同じ姿を保たない状態が、まさに一時一時で同じ時間は二度とないことと似ていると理解したんですね。
もう一つ有名な言葉に、同じ川に二度と入ることはできない、というものがあります。こちらも一瞬前の状態から川は流れ変わってしまい、自分という存在もまた細胞が入れ替わり同じ状態でないので同じ川はない、ということらしいです。
わからないでもないですが何言ってんだこいつ、って感じですよね、当時同じように思った哲学者がいたらしく、名をパルメニデスといいます。(パルメザンチーズみたい)
パルメニデスは、時が移ろおうが、川という概念は存在するものであり、存在し続ける限り変化はしない、とヘラクレイトスを批判しました。
これは、変化する、ということは元の状態が消滅して他の存在になることを指す為、変化しながら存在する、というのはあり得ないわよ、ということですね。
ヘラクレスオオカブトVSパルメザンチーズ、皆さんはどちらを応援しますか?
ソクラテス(紀元前469年~399年)
ただ一つの真実の知とは、
あたなが何も知らないということを
知ることである。
(The only true wisdom is in knowing you know nothing)
—ソクラテス
めちゃくちゃ有名ですねー。ソクちゃん、当時のBTSと言っても過言じゃない(過言)
良く知られているのは、無知の知です。ある日偉い人から「あんたより賢い人は一人もいないわよ」と言われて大喜びするかと思いきや、「そ、そんなことはない///」ということで自分より賢い人探し始めます。
政治家や詩人などあらゆる人に声をかけては、「あなたは本当に物事が分かっているのか?知っていることはどういうことだ?生きているというのはどういうことだ?」と問答を始めます。(ギリシャ版ひろゆきじゃん)
そして、そんなひろゆきを前にあらゆる賢人はなぎ倒され恥をかいていきました。((〃ノωノ))
そんな姿をヒーローと思った若者はソクラテスの真似を始めますが、この影響力がよくない影響をもたらせている、ということで死刑を言い渡されます。
友達が助けにくるも、「いやいや吾輩はこの運命を受け入れよう」ということで最終的には毒を飲んで自害します。
そんなこんなで、「知らないことを知っていると思い込んでいる人よりは、知らないことを知らないと自覚している人の方がより賢い」ということを悟ったということです。
プラトン(紀元前427年~紀元前347年)
現実は心によって創造される。
私たちは心を変えることによって
現実を変えることができる。
(Reality is created by the mind, we can change our reality by changing our mind.)
—プラトン
ソクラテスの弟子にあたり、イデアを重視した人物です。イデアとは何か、最上級の概念であり、一番理想の概念とされています。
はいー意味が分かりませんと思われたそこの貴方にわかりやすく説明すると、例えばコンパスを使って〇を書いたとします。(懐かしいコンパスの響き、シャーペン型のコンパスにあこがれたな)
でもこれ厳密に言うと綺麗な〇ではなくがたがたしていますよね。でもイデアでいうところの〇は、一寸の狂いもなくパーフェクトサークルなんです。それがイデアです。
プラトンによると、イデアを現実世界に写実した不完全ない物質で実社会は成立しているということです。
難しいですね。アレルギーが出てしまうので、そういうものがあるんだな、ということだけ覚えてもらうだけでOKです。
では、プラトンの唱えた名言も幾つか紹介します。
賢者は、話すべきことがあるから口を開く。愚者は、話さずにいられないから口を開く
親切にしなさい。あなたが会う人はみんな、厳しい戦いをしているのだから
あなたの悲哀がいかに大きくても、世間の同情を乞おうとしてはならない。なぜなら、同情の中には軽蔑の念が含まれているからだ
哲学者の中でも政治などに関心があった彼は統治するための人民の心得などの名言が多い気がします。
寛容的なその姿勢が現代社会でも通ずるものが多く、学ぶに値しますね。