哲学をビジネスに。-思考武器の育成-

哲学、もっと言うとリベアルアーツ、教養を身につけることでビジネスで活躍、より生きやすくなる人を生産していきたい。

ことわざで学ぶ人生哲学

さて、そんな今日はことわざから学ぶ記事を執筆。
ことわざって真理をついたものが多く、自分の価値観をがらっと変えてしまえるほどあてはまるものも実は沢山ある。

一方でわざわざぐぐるかと言うとそういう機会も少ないと思うので、お気に入りの世界のことわざ解説付きでお送りします。

 

 

1.フランスのことわざ

機会が人を見捨てるよりも人が見捨てることの方が多い

 

人は一日の中で9,000回もの決断をすると言われている。その中で自分の怠惰や癖によって機会損失してしまっていることがほとんど。人間は欲望に負けがち。(ダイエット中の食べてはいけないと思っているクッキーはおいしい)

 

人間には良くも悪くも学習能力があるため繰り返す行動は得意であるから、普段の思考の癖に偏りが生じ無意識のうちに似た選択をとるきらいがある。

例えば、いつも通っている通学・通勤電車、今日は休日だというのに無意識にいつもの方向のプラットフォームにたどりついていた、なんてこともないでしょうか?

他にも起きる時間、スマフォで一番初めに表示するアプリ、体の洗うパーツの順番、などなど無意識に繰り返しているもの。

なので自由に選択しているように見えて、実は習慣や癖により本来なら取り得た選択をみすみす逃してしまっている可能性がある。

そこで、ふとした瞬間にぜひこのことわざを思い出して、「今日はちょっと違ったことしてみよう」と、一挙手一投足意識してルーティンからあえて離れてみることで新しい機会が得られるかもしれませんね。

 

2.デンマークのことわざ

みんなからの忠告に基づいて家を建てると
出来た家はいびつになる。

 

何かなし遂げようとする時に誰かの意見を参考にすることは多々あるが、全く見当違いな意見をもらうことも多いにある。

そんな時に全部の意見を取り入れていると最終的にとんでもないへんてこりんなゴールにたどり着いてしまうよ、ということわざ。

だからこそしっかり目的を見据えた上で、誰の意見を取り入れて、誰の意見は取り入れない、と断る勇気を持つことが大切。

特に日本人は調和を大事にするので、中々断る勇気を持てない民族性はあるが、目的をしっかり決めた上で、何が必要か評価し、取り入れていくことが最短のルートだと改めて認識することが大事だと分かることわざ。

3.ユダヤのことわざ

他人を幸福にしようとするのは香水をかけるようなものだ。
ふりかける時に数滴は自分にもかかる。

 

この真意としては、人に香水をふりかけても自分にはたった数滴しかかからないが、それを厭わず善なることをしなさい、ということ。

人はその遺伝子構造上、自分のメリットを考えるようにできている。(それが社会的には打算的だと揶揄されるのは仕方あるまい)

ただ、メリットを追求しすぎると、組織に属して村社会を形成する我々サピエンスにとってはマイナスに働くことは大いにある。

なので、たった数滴しかかからないかもしれないが、そんなことは気にせずどんどんっ進んで利他的な精神を持ちなさい、ということ。

質素倹約、臨みすぎない心をよしとするユダヤ教らしい教えである。