名言から学ぶ人生哲学②
1弾の続きとなる偉人の名言を引用して、学問としてではなく考えることに重きを置いているコーナー。今日も幾つかピックアップ。
1.シェイクスピア
おまえは、他人のなかにある自分と同じ欠点をむち打とうとするのか。
-シェイクスピア
よく部下や後輩を罵倒する上司はいるが、こういうむち打ちは、他者に自分の欠点を映し出しているということらしい。
部下の不出来に対して怒ってるように見えて実は自分の欠点が許せず、ただ自分の可愛さのあまり他者に転嫁して憤怒しているということである。
さて、この名言の凄いところはこれを常に念頭に置いておくことで謙虚になれるというところにある。
例えば、部下が失敗をしました。「なんでやねん!」と思った時に一度冷静になり、部下のためを思って、部下の欠点を怒ろうとしているのか。それとも、部下に自分の欠点を映し出して怒ろうとしているのか。立ち止まって考えてみる。
ただ、もし自分の欠点を映し出してしまって怒ってるからと言ってそれがいけないことだということではない。
自分も同じ欠点があることを冷静に受け止め、自分の欠点についても問いかけるのです。部下を叱咤すると共に、自らにも叱咤すればよい。
そうすることで自らの成長にも繋がり、部下から「言ってるくせに自分も出来てないよね」と後ろ指指されることもない。
ぐぬぬぬと思った時こそ、本当に自分は完璧に欠点がないか考える。そんな謙虚になれる一品。
2.松下幸之助
半分は先輩から教えてもらう、半分は部下から教えてもらう。
-松下幸之助
TSNSでもすごい人ばかりをフォローし、自分より格下と思う人はフォローしない人は
結構見かける。
社会に出て、露骨に部下や後輩の声は受け入れようとしまいとする社会人はいる。
先輩や自分より上と思ってる人の声をよく聞き、反省し、学ぶ人はもちろんすごい。でも一方で後輩から学べない人は成長が止まる。
上に行けば行くほど、自分より後輩は少なくなり、学ぶ機会が少しずつ無くなってくる。
そこで慢心し、自分より上の人だけを渇望し、下から学ぶことをしなければ、やがて学ぶ姿勢を忘れてしまう。
学ぶ姿勢を忘れて、頑固に我流にこだわる大人は結構多いもの。そんな人はいつまでも人の上に立てない。
気持ちばかり、態度ばかり大きくなり、人の上に立つ人間だと上からは認められず、舐めてる後輩からも実は自分が舐められていて、誰からも尊敬されず地位もあがらず、それでまたいっそう頑固になっていく大人は意外と多い。
先輩から学ぶことよりも部下から学ぶことの方が難しい。
なぜなら、人間の心は弱く、どうしても慢心してしまうものだからである。
でもそんな時こそ、部下から学べているか振り返るとよい。部下の凄いところを3つ挙げられるだろうか?そこまで相手を知っているだろうか。
この名言もまた、謙虚になれる絶品な名言。
3.ガンジー
明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。
-ガンジー
今をなんとなく生きるのではなく、自分がいつ死んでもいいように、最終形を目指し突き進むということ。明日死ぬとしたら、自分の命、人生をこの世にどう残すのか。
いつから明日は絶対的なものとして錯覚してしまっていたのか、寝る時には明日も仕事かーと落ち込むことがある。
でもいやまて、その嫌だと思っている明日は、どこかのだれかが求めてもかなわなかった明日ではないのか。
まず、朝起きて何も変わらない日常を迎えられたことに感謝すれば、朝ごはんはおいしく、朝の空気は気持ちよく、仕事すらもウキウキになれないだろうか。
本気で一日を生きている人間がいくらほどいるだろうか。一方で、謙虚に明日のためにしっかり学び続けられている人はどれくらいいるだろうか。
学ぶということは難しい、辛い、ただ、生きていること、何気ない日常を送れていることに感謝すれば素直に受け入れられるのではないだろうか。
少し気を抜くと当たり前すぎて忘れがちな幸福に、恵まれた環境に感謝して、明日から気持ちを前向きに持てると自然と人生も明るくなるのではないだろうか。